皐鶴(読み)こうかく

精選版 日本国語大辞典 「皐鶴」の意味・読み・例文・類語

こう‐かく カウ‥【皐鶴】

[1] 〘名〙
① (「皐」は沢(さわ)、沢辺の地の意) 沢のほとりにいる鶴。
経国集(827)一・嘯賦〈菅原清公〉「非栖雞之曙鳴。不皐鶴之夜叫
② (「詩経‐小雅鶴鳴」の「鶴鳴于九皐、声聞于野」による。「皐鶴の声」の形で用いて) 身を隠していても、名は顕われることのたとえ。また、臣下の声の九重に達する意で、意見を宮中に奏聞するたとえとする。
※菅家文草(900頃)一〇・辞右大臣職第三表「臣戴恩惟重、海鼇之首難勝。祈感未休、皋鶴之声欲竭」
[2] 江戸末期の儒者藤川冬斎の号。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android