精選版 日本国語大辞典 「皐鶴」の意味・読み・例文・類語
こう‐かく カウ‥【皐鶴】
[1] 〘名〙
① (「皐」は沢(さわ)、沢辺の地の意) 沢のほとりにいる鶴。
② (「詩経‐小雅・鶴鳴」の「鶴鳴二于九皐一、声聞二于野一」による。「皐鶴の声」の形で用いて) 身を隠していても、名は顕われることのたとえ。また、臣下の声の九重に達する意で、意見を宮中に奏聞するたとえとする。
※菅家文草(900頃)一〇・辞右大臣職第三表「臣戴レ恩惟重、海鼇之首難レ勝。祈レ感未レ休、皋鶴之声欲レ竭」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報