百間谷(読み)ひゃっけんだに

日本大百科全書(ニッポニカ) 「百間谷」の意味・わかりやすい解説

百間谷
ひゃっけんだに

和歌山県南部、田辺(たなべ)市熊野(ゆや)にある渓谷百間山渓谷ともよばれる。百間山(999メートル)に発する日置(ひき)川支流の熊野川が古第三紀砂岩・泥岩互層を侵食してつくった渓谷で、約5キロメートルにわたって大小の滝、滝壺(たきつぼ)、甌穴(おうけつ)を連ねる急湍(きゅうたん)が深い木立のなかを流れる。百間山渓谷として県指定名勝・天然記念物で、入口にかもしか牧場やキャンプ村もつくられ、大塔日置川県立自然公園に含まれる。

[小池洋一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android