急湍(読み)きゅうたん

精選版 日本国語大辞典 「急湍」の意味・読み・例文・類語

きゅう‐たん キフ‥【急湍】

〘名〙 流れのはやい浅瀬。転じて、急速に過ぎ去る年月急灘(きゅうだん・きゅうなん)
米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉一「只急湍の奔跳すると、懸水の飛注するとを除く外は」
即興詩人(1901)〈森鴎外訳〉落飾「人生の急湍(キフタン)須臾も留まることなし」 〔杜甫‐小寒食舟中作詩〕

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デジタル大辞泉 「急湍」の意味・読み・例文・類語

きゅう‐たん〔キフ‐〕【急×湍】

流れの速い瀬。早瀬急灘きゅうだん
老木の蔭を負い、―の浪に漬りて」〈紅葉金色夜叉
[類語]浅瀬川瀬早瀬浅み遠浅

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普及版 字通 「急湍」の読み・字形・画数・意味

【急湍】きゆうたん

はやせ。

字通「急」の項目を見る

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