白野宿(読み)しらのしゆく

日本歴史地名大系 「白野宿」の解説

白野宿
しらのしゆく

[現在地名]大月市笹子町白野

白野村内に置かれた甲州道中宿駅。江戸からは二七里六町余の距離にある。阿弥陀海道あみだかいどう宿・黒野田くろのた宿と合宿で、当宿は月の二三日から晦日までを勤め、東は下初狩しもはつかり宿から継ぎ、西は駒飼こまかい宿(現大和村)までを継送った。宿往還長一七町、宿内町並は東西に五町一二間。東の下初狩宿からは一里一六町、西の駒飼宿までは三里。宿建人馬は二五人・二五疋、うち囲人馬五人・五疋。宿村大概帳によると地子免許はないが、宿高(白野村の村高に同じ)にかかる六尺給米・御蔵前入用は免除されていた。上町本陣脇本陣・問屋場があり、旅籠屋は四軒(中三・小一)と少ない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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