白子(三重県)(読み)しろこ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「白子(三重県)」の意味・わかりやすい解説

白子(三重県)
しろこ

三重県北東部、鈴鹿市(すずかし)の中心地区。旧白子町。近世には和歌山藩領(飛地(とびち))であった。伊勢(いせ)湾に面し、古くからの港津(こうしん)で、江戸期には堀切川口の白子港大和(やまと)から江戸へ向かう要路として栄え、千石船も出入りした。現在は白子漁港(第2種漁港)となっている。近畿日本鉄道名古屋線、国道23号が通じる。地場産業伊勢型紙や墨の製造がある。とくに伊勢型紙は、江戸時代に藩の保護奨励によって行われた小紋型染めの伝統を継ぐもので、技術は国の重要無形文化財に指定されている。

[伊藤達雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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