白うるり(読み)シロウルリ

デジタル大辞泉 「白うるり」の意味・読み・例文・類語

しろ‐うるり【白うるり】

語義未詳。白瓜のこと、また白痴うるけた意ともいう。徒然草に、人の顔の形容としてみえる。
「この僧都、ある法師を見て、―といふ名をつけたりけり。『とは、何物ぞ』と、人の問ひければ、『さる物を我も知らず。しあらましかば、この僧の顔に似てん』とぞ言ひける」〈徒然・六〇〉

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精選版 日本国語大辞典 「白うるり」の意味・読み・例文・類語

しろ‐うるり【白うるり】

〘名〙 (「うるり」は「うり」の変化したもので、白瓜のこと、また、白痴で鈍(うる)けた意とも)
① 白い瓜のように色白で面長な顔のことか。
※徒然草(1331頃)六〇「この僧都、ある法師を見て、しろうるりといふ名をつけたりけり。『とは、何物ぞ』と、人の問ひければ、『さる物を我も知らず。若しあらましかば、この僧の顔に似てん』とぞ言ひける」
② (正体の知れないものの意から) ひそかに売色する類の者。
仮名草子・よだれかけ(1665)六「地獄に落入ぬるものは、うかぶ事なければとて、かのしろうるりが栖の肆を地獄谷とはつけたるなるべし」

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