登渡神社(読み)とわたりじんじや

日本歴史地名大系 「登渡神社」の解説

登渡神社
とわたりじんじや

[現在地名]中央区登戸三丁目

江戸湾交通の要衝として繁栄した登戸のぶと湊に所在する。祭神は天御中主命・高皇産霊命・神皇産霊命に、合祀神の天日鷲命の四柱を祀る。旧村社。もとは登戸の妙見さまとよばれ、寛永二一年(一六四四)千葉家の後裔登戸定胤が祖先追善のため千葉妙見宮(現千葉神社)本尊である妙見菩薩を勧請し創建した妙見宮をその起源とする。別当寺は真言宗豊山派金剛授こんごうじゆ(現千葉神社)末の白蛇山真光しんこう定胤じよういん寺で、妙見宮に隣接して建ち、同寺の別殿のごとき観を呈していたという。現社殿は嘉永三年(一八五〇)に再興され、棟札には真光院の当住興運、遷宮導師の千葉郷北斗山大阿闍梨法師宥歓の名などが記されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報