発生寺(読み)ほつしようじ

日本歴史地名大系 「発生寺」の解説

発生寺
ほつしようじ

[現在地名]須崎市鍛治町

しろ山の南、土居どい谷の谷口にあり、浄土宗、大善山と号し本尊阿弥陀如来。江戸時代は真言宗大善だいぜん寺の末寺であった。創立時期は不明で旧本尊の観音菩薩は鎌倉時代の作。もと西願さいがん寺と称し、天正一六年(一五八八)の検地当時は現青木あおき町にあった。古くから津野氏に優遇され、寺領は六反三一代五歩もあったが、津野勝興の時に二反三四代三歩に削られている(津野洲崎地検帳)。寛保二年(一七四二)現在地に移り、寛延元年(一七四八)発生寺と改称。その後一時寺運は衰微し、永野ながの(現高岡郡葉山村)繁国はんこく寺や大善寺の兼帯が続いたが、寛政七年(一七九五)弘誉が入寺して復興。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android