痛痛げ（読み）いたいたしげ

精選版 日本国語大辞典

いたいたし‐げ【痛痛げ】

〘形動〙 (形容詞「いたいたしい」の語幹に接尾語「げ」の付いたもの)

① 見ていて気の毒だと感じられるさま。

※月は東に（1970‐71）〈安岡章太郎〉一「見ていられないほどイタイタしげなものが」

② いかにも気の毒だと思っているようなさま。

※業苦（1928）〈嘉村礒多〉「『まあ、お濡れになったのね』と〈略〉傷々しげに言った」

出典　精選版 日本国語大辞典