痛しむ(読み)いたましむ

精選版 日本国語大辞典 「痛しむ」の意味・読み・例文・類語

いたま‐・しむ【痛しむ】

連語〙 (動詞「いたむ(痛)」の未然形に、使役助動詞「しむ」の付いたもの)
① からだに苦痛を与える。
書紀(720)神代上(水戸本訓)「天照大神驚動(おどろきたまひて)(かひ)を以て身を傷(イタマシム)
② 心に強い悲しみを感じさせる。
平家(13C前)九「肝魂をいたましめずといふ事なし」
徒然草(1331頃)一二九「心をいたましむるは、人をそこなふ事なほ甚(はなはだ)し」
[補注]意味は「いためる」とほとんど同じであるが、文章語の性格が強い。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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