畦間気象(読み)けいかんきしょう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「畦間気象」の意味・わかりやすい解説

畦間気象
けいかんきしょう

田や畑に生育している作物植生層(→植生)内における微細気象。風は裸地の接地気層内に比べて著しく弱く,空気混合が少ない。また植生層下に吸収される太陽の放射量は小さいため,温度の日変化は小さくなる。さらに植物蒸発散の影響を受けて相対湿度が高く日変化は小さい。作物の生育,昆虫や植物病理の発生などにとって重要な情報となる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報