申の刻(読み)さるのこく

精選版 日本国語大辞典 「申の刻」の意味・読み・例文・類語

さる【申】 の 刻(こく)

① =さる(申)②(ハ)
太平記(14C後)八「三月十二日申の尅(コク)計に」
② (午後四時頃で日没が近づく意から) 物事の盛りの過ぎたことをいう。多く、古くなった衣服などのたとえ。午後四時。
読本椿説弓張月(1807‐11)続「席薦(たたみ)なども、無下に断離(ちぎれ)て、煤びたる几帳に、申(サル)の刻(コク)は、はや過ぬらんとおぼしき、緋の袴を掛られたり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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