精選版 日本国語大辞典 「甲矢・兄矢・早矢」の意味・読み・例文・類語
は‐や【甲矢・兄矢・早矢】
〘名〙 手に持った二本の矢のうちで、初めに射る矢。三本羽(三立羽(みたてば))の矢は、鳥の羽三枚で二本の矢を作るので、弓につがえて羽表を外に向けた一矢と、内に向けた一矢ができる。これを対にして一手(ひとて)といい、外向(とむき)を先に射るのを例とする。これに対して二番目の矢を乙矢(おとや)という。
※古今著聞集(1254)九「はやを射るに、まへの串にあたりぬ」
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