甲坂不動(読み)こうさかふどう

日本歴史地名大系 「甲坂不動」の解説

甲坂不動
こうさかふどう

[現在地名]久美浜町字栃谷 滝の谷

栃谷とちだにのうち甲坂集落のはずれから二キロ弱、谷間峻坂を登ると不動の滝に達する。この滝は四丈余りあり、滝壺は浅く五、六坪ほどの池がある。

滝の切り立った岩に不動明王が刻まれている。甲坂不動とよばれ、「和漢三才図会」に「不動院在熊野郡本尊不動明王弘法作」とある。天長年間(八二四―八三四)弘法大師が山籠し、絶壁に不動明王を刻して印を結んだところ一条の滝が現れたという伝説から天長てんちようの滝ともいう。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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