田中長三郎(読み)たなか ちょうざぶろう

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「田中長三郎」の解説

田中長三郎 たなか-ちょうざぶろう

1885-1976 大正-昭和時代の農学者。
明治18年11月3日生まれ。宮崎高農教授をへて,昭和4年台北帝大教授。戦後は東京農大,大阪府立大の教授となる。柑橘(かんきつ)類の分類学的研究で知られる。昭和51年6月28日死去。90歳。大阪出身。東京帝大卒。著作に「柑橘学」,「温州蜜柑(うんしゅうみかん)譜」(英文)など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の田中長三郎の言及

【かんきつ類(柑橘類)】より

…古くは橘,柑,柚,橙,枳などの字がそれぞれにあてられていたが,これらを柑橘と総称するようになったのは江戸中期以降といわれる。
[分類]
 かんきつ類とされるものは,ミカン科ミカン亜科に所属する多数の種で,スウィングルW.T.Swingleの分類による〈真正カンキツ類〉の6属または田中長三郎の分類による〈カンキツ連〉の4属に所属するものである。しかし,通常はカラタチPoncirusキンカンFortunellaミカン属(カンキツ属ともいう)Citrusに含まれるものをかんきつ類という。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」