デジタル大辞泉
「生面」の意味・読み・例文・類語
なま‐づら【生面】
(「生面下げる」の形で)顔をののしっていう語。いけしゃあしゃあとした顔。
「なんの―さげて、今この所へ来たりしぞ」〈浄・出世景清〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
せい‐めん【生面】
〘名〙
※垂加文集(1714‐24)元日詩・丁未「今朝向
レ鏡自請問、生面工夫在
二孰辺
一」 〔
杜甫‐丹青引贈曹将軍覇詩〕
② 初めて会うこと。初対面。
※玩鴎先生詠物雑体百首(1794)祇園祭優行「豈別熟識兼二生面一、心酔魂迷転欲レ顛」
なま‐づら【生面】
〘名〙 (「なま」は
接頭語) 顔をののしっていう語。恥を恥と思わない顔。いけしゃあしゃあとした顔。「生面さげる」の形で、恥ずべき行ないをしていながら死にもしないで平然と生きている
様子を卑しんでいう。
※
仮名草子・魚の
歌合(1624‐44頃か)「右 なまずのひょん
太郎 風のふくへさきのおきなおさへかねなま
つらさげてこかれゆくふね」
いき‐づら【生面】
〘名〙 生きている人の顔。また、顔を強調していう。
※天理本狂言・
内沙汰(室町末‐近世初)「女ゆひさしをしたいきつらにそのやうにする物かと云てはらをたつる」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
普及版 字通
「生面」の読み・字形・画数・意味
【生面】せいめん
いきいきとした顔。精彩。唐・杜甫〔丹青引、曹将軍に贈る〕詩 凌(閣中の図画)の功臣、顏色少なし 將軍筆を下せば、生面開く字通「生」の項目を見る。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報