甚振る(読み)イタブル

デジタル大辞泉 「甚振る」の意味・読み・例文・類語

いた‐ぶ・る【甚振る】

[動ラ五(四)]
激しく揺り動かす。
「枝も幹も凄まじい音をたてて、一度に風から―・られるので」〈漱石・彼岸過迄〉
おどして金品をとる。また、痛め付けたり、嫌がらせをする。ゆする。「たちの悪い相手に―・られる」
激しくゆれる。
「風をいたみ―・る波の間なくが思ふ君は相思ふらむか」〈・二七三六〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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