王忠禹(読み)おうちゅうう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「王忠禹」の意味・わかりやすい解説

王忠禹
おうちゅうう / ワンチョンユー
(1933― )

中国の政治家。吉林(きつりん/チーリン)省長春(ちょうしゅん/チャンチュン)出身。瀋陽(しんよう/シェンヤン)軽工業高級職業学校卒業。1956年中国共産党入党。1980年吉林省第一軽工業庁長。1988年吉林省副省長、1989年吉林省省長を歴任。1993年3月新設の国家経済貿易委員会主任。1998年3月朱鎔基(しゅようき/チューロンチー)内閣の国務委員(副首相格)、国務院秘書長(官房長官)に就任。工場技術者からのたたきあげで、朱鎔基の右腕といわれた。日本の経済界にも顔が広い。2002年11月、中央委員を退任。2003年3月、国務院秘書長を退任。のちに中国企業連合会会長を務める。

渋谷 司]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android