猿ヶ京(読み)さるがきょう

改訂新版 世界大百科事典 「猿ヶ京」の意味・わかりやすい解説

猿ヶ京[温泉] (さるがきょう)

群馬県北部,利根郡みなかみ町にある温泉。国道17号線沿いに温泉街が開ける。かつては利根川の支流赤谷(あかや)川沿いに,元和年間(1615-24)の開湯といわれた湯島,笹の湯の2温泉があり,三国街道を行く旅人たちに親しまれてきた。1958年相俣ダムが完成し,温泉が湖底に沈んだため,赤谷湖北岸の現在地に移って名称も猿ヶ京となった。上越新幹線上毛高原駅および上越線後閑駅からバスで約35分のところにあり,近代的な旅館,ホテルが建ち並ぶ。泉質はセッコウ泉,泉温は42~58℃。釣り,ボート,スキーが楽しめ,三国峠ハイキングの基地にもなっている。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報