独身者(読み)どくしんもの

精選版 日本国語大辞典 「独身者」の意味・読み・例文・類語

どくしん‐もの【独身者】

〘名〙 配偶者のない人。ひとりもの。どくしんしゃ。
滑稽本和合人(1823‐44)三「独身者(ドクシンモノ)がふんどしを洗ふやうに、余りひやかして呉れるナ」

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世界大百科事典(旧版)内の独身者の言及

【デュシャン】より

…近代絵画が思想や観念と切り離されて,ただ見るだけの〈網膜的〉楽しみに堕したと考えたからで,女の肉体を奇妙な機械装置として描いた《花嫁》(1912)がほとんど最後の油絵となった。15年から8年間,2m×3mのガラス板に《独身者たちによって花嫁は裸にされて,さえも》(通称《大ガラス》)という大作を作りつづけ,未完のままに残す。上下に仕切られたガラスの上部に肉片のような〈花嫁〉を,下部に機械的な〈独身者〉を描いた《大ガラス》は,子どもを生む女=母=創造の象徴である〈花嫁〉と,自慰=不毛=味けない日常の象徴である〈独身者〉との,永遠に交わらない愛を暗示する神話的世界である。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」