狩杖(読み)かりづえ

精選版 日本国語大辞典 「狩杖」の意味・読み・例文・類語

かり‐づえ ‥づゑ【狩杖】

〘名〙
鷹狩で、鳥をかり立てるのに用いる杖。《季・冬》
曾我物語(南北朝頃)五「勢子の者どもに交はり、かりづへ振り立てて、心もおこらぬ鳥を立て」
※定家鷹三百首(1539)冬「はし鷹のしら符にきれるかり杖の長さや人のたけによるらん」
猟犬を引く者が、犬をいましめるのに用いる杖。〔尺素往来(1439‐64)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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