片浦(読み)かたうら

日本歴史地名大系 「片浦」の解説

片浦
かたうら

小田原市西に続く海岸地帯をいう。「風土記稿」によれば、早川はやかわ村海浜より西南福浦ふくうら(現足柄下郡湯河原町)までをいう。しかし永正一六年(一五一九)四月二八日の宗瑞(伊勢長氏)箱根領注文(県史三)では「はこねりやう所々菊寿丸知行分」として「百くわん文 かたうら五かむら」と「二百くわん文 はや川」と別に扱っている。「永代日記」寛文九年(一六六九)一二月二日条に「片浦舟持十二艘」の問屋を改めた旨の記事がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android