片掛(読み)かたかく

精選版 日本国語大辞典 「片掛」の意味・読み・例文・類語

かた‐か・く【片掛】

〘他カ下二〙
片方を掛ける。ちょっと掛ける。寄せかける。
源氏(1001‐14頃)手習「山にかたかけたる家なれは、まつかぜしげく風の音もいと心ぼそきに」
② たよりにする。たのみにする。あてにする。
※源氏(1001‐14頃)松風「かのとのの御かげに、かたかけてと思ふことありて」

かた‐かけ【片掛】

〘名〙
① 片方をかけること。寄せかけること。
② 船に片帆をかけること。
躬恒集(924頃)「かたかけの舟にやのれるしら波の立はわびしく思ほゆるかな」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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