爪を銜える(読み)つめをくわえる

精選版 日本国語大辞典 「爪を銜える」の意味・読み・例文・類語

つめ【爪】 を 銜(くわ)える

① 心の中でうらやましく思いながら、手だしできないでだまって見ている。ゆびくわえる。
浮世草子・嵐無常物語(1688)上「今時さかしき事むかしはなき事と乳母も三十以前をおもひ出して爪食(ツメクワ)へける」
評判記・吉原恋の道引(1678)つぼね「つめをくわへ、はもじげにかたみすくめ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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