燻侘(読み)くゆりわぶ

精選版 日本国語大辞典 「燻侘」の意味・読み・例文・類語

くゆり‐わ・ぶ【燻侘】

〘自バ上二〙 火が勢いよく燃え上がらないで、くすぶっている。心がはれないで、あれこれと悩み苦しむさま、恋心などで、いちずに思い悩むさまなどをいう。
狭衣物語(1069‐77頃か)三「おぼろけに消つとも消えむ思ひかは煙の下にくゆりわぶとも」
金槐集(1213)恋「蘆の屋の灘の塩やき我なれや夜はすがらにくゆりわぶらむ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android