消つ(読み)ケツ

デジタル大辞泉 「消つ」の意味・読み・例文・類語

け・つ【消つ】

[動タ四]

㋐火を消す。
「世はただ火を―・ちたるやうに」〈匂宮
㋑なくす。消滅させる。
「世を保ち給ふべき御宿世すくせは―・たれぬものにこそ」〈少女
蔑視する。ないがしろにする。けなす。
「つひにこの人をえ―・たずなりなむ事と、心病みおぼしけれど」〈澪標
心の平静さをなくさせる。
肝魂を―・ちて思ひける程に」〈平家・一一〉
圧倒する。
「いかばかりならむ人か、宮をば―・ち奉らむ」〈・東屋〉
[補説]平安時代和歌和文に多く用いられた。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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