熱臭(読み)いきれくさい

精選版 日本国語大辞典 「熱臭」の意味・読み・例文・類語

いきれ‐くさ・い【熱臭】

〘形口〙 いきれくさ・し 〘形ク〙 物がいきれてむっとするようなにおいがする。ねつくさい。
※開化問答(1874‐75)〈小川為治〉初「殊に夏向鬢付油の蒸発臭(イキレクサ)き匂ひもなく誠に愉快なことでござる」

ねつ‐くさ・い【熱臭】

〘形口〙 熱気がこもっている。高熱のために体熱が感じられる。
三四郎(1908)〈夏目漱石一二「大分部屋の中が熱臭(ネツクサ)いと云った」

いきれっ‐くさ・い【熱臭】

〘形口〙 「いきれくさい(熱臭)」の変化した語。
※雑俳・末摘花(1776‐1801)三「夏まつりねり子いきれっくさくねれ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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