煙競(読み)けぶりくらべ

精選版 日本国語大辞典 「煙競」の意味・読み・例文・類語

けぶり‐くらべ【煙競】

〘名〙
源氏(1001‐14頃)柏木「立ち添ひて消えやしなまし憂きことを、思ひ乱るるけぶりくらへに」
南方録(17C後)台子「源氏、源平十種宇治小鳥、烟くらへ等かやうの香方香会の時は、台子にかざることなし」

けむり‐くらべ【煙競】

〘名〙
① (「けむり」は「思いの煙」の意) 互いに思いの深さ浅さをくらべ合うこと。思いの程をくらべ合うこと。けぶりくらべ。〔改正増補和英語林集成(1886)〕
名香をたいてくらべあうこと。けぶりくらべ。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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