無遠慮・不遠慮(読み)ぶえんりょ

精選版 日本国語大辞典 「無遠慮・不遠慮」の意味・読み・例文・類語

ぶ‐えんりょ ‥ヱンリョ【無遠慮・不遠慮】

〘名〙 (形動)
① 遠い将来まで見通す深い思慮のないこと。また、そのさま。
正法眼蔵(1231‐53)自證三昧「無稽古のはなはだしきなり。無遠慮なりといふべし」
② 他にはばかることなく思うがままに振舞うこと。また、そのさま。不作法。不謹慎。
高野山文書‐(年未詳)(江戸)一一月二五日・源之丞源三郎連署言上状「拙子無遠慮而此度二之宮之上棟奉行衆并大工共之名書付」
青年(1910‐11)〈森鴎外二三大声で物を言って、なんの動機もなく、不遠慮(ブヱンリョ)に笑ふ」

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