無傷・無疵(読み)むきず

精選版 日本国語大辞典 「無傷・無疵」の意味・読み・例文・類語

む‐きず【無傷・無疵】

〘名〙 (形動)
きずのないこと。きずつかないこと。また、そのものやそのさま。
※俳諧・虎渓の橋(1678か)賦何紙俳諧「からうちの糸のゆかりの乱れ萩〈西鶴無疵にてらす三五夜の月〈江雲〉」
武蔵野(1887)〈山田美妙〉上「迚もあの様な乱軍の中では無疵であらう者はおじゃらぬ」
② 一般に欠点、失敗、過去の罪悪などのないこと。潔白であること。清浄であること。また、そのさま。
浮世草子・好色二代男(1684)四「此の無疵(ムキヅ)、千枚道具也」
洒落本・禁現大福帳(1755)三「いづれもまあ無疵(ムキツ)の御芸者じゃ」
競技・試合などで、一度も負けたことのないこと。また、そのさま。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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