無・亡(読み)なくす

精選版 日本国語大辞典 「無・亡」の意味・読み・例文・類語

なく‐・す【無・亡】

[1] 〘他サ変〙 ⇒なくする(無)
[2] 〘他サ五(四)〙
① ない状態にする。不要な物などをないようにする。また、置き忘れたり見失ったりして必要な物を失う。
咄本・鳥の町(1776)地獄「しゃばの医者どもをなくす手段は有まひかとの相談
② 親や子などを、死なれることによって失う。
※こゝろ(1914)〈夏目漱石〉下「私が両親を亡(ナ)くしたのは、まだ私の廿歳にならない時分でした」

なく‐・する【無・亡】

〘他サ変〙 なく・す 〘他サ変〙 =なくす(無)(二)
※宇津保(970‐999頃)国譲中「いささかにてならし給しほうごなど、とりちらし給ふものなくし給などして」
真理の春(1930)〈細田民樹〉頭の上の街「逃げ場を無(ナ)くするから、しなくてもいい強盗になっちまふんだよ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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