為落(読み)しおとす

精選版 日本国語大辞典 「為落」の意味・読み・例文・類語

し‐おと・す【為落】

〘他サ五(四)〙
① すべきことをし忘れる。
四河入海(17C前)一「物の注をするが大事なぞ。しをとせばけがであるほどにぞ」
② おとしいれる。また、ないがしろにする。無視する。
※中華若木詩抄(1520頃)下「当世の人の心に、種々のあやつり多くして、人をしをとして、我身を持んとして」
③ 苦心して手に入れる。
※浄瑠璃・椀久末松山(1710頃)下「太夫をしをとした客めがとん病死にして」

し‐おとし【為落】

〘名〙 すべきことをし忘れること。しおとすこと。しおち。
※百丈清規抄(1462)二「荼毘の儀式なん共無為になんのしをとしもなく過てさふと云ぞ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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