為方無・詮方無(読み)せんかたない

精選版 日本国語大辞典 「為方無・詮方無」の意味・読み・例文・類語

せんかた‐な・い【為方無・詮方無】

〘形口〙 せんかたな・し 〘形ク〙
① なすべき手段・方法がない。ほどこすすべがない。どうしようもない。しかたがない。
※宇津保(970‐999頃)俊蔭「そこらの人、火をともして罵(のの)しるにせんかたなし」
※宇治拾遺(1221頃)三「これを移し移しつかへば、せんかたなく多かり
② がまんができないほど悲しい。
平家(13C前)灌頂「今更おどろくべきにはあらねども、御ありさま見奉るに、あまりにせむかたなうこそ候へ」
せんかたな‐げ
〘形動〙
せんかたな‐さ
〘名〙

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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