為出(読み)しいだす

精選版 日本国語大辞典 「為出」の意味・読み・例文・類語

し‐いだ・す【為出】

〘他サ四〙
① (食べものなどを)ととのえてさし出す。また、作り出したり考えたりする。
※能因本枕(10C終)三〇七「里にて、北面よりしいたしてはいかがはせん」
行為にあらわす。行なう。しでかす。しいず。
※宇津保(970‐999頃)祭の使「左大将殿のすみ給ふかつらのわたりなん、めづらかなる心ばへしいだされて、おもしろく侍る」
③ ある事をしはじめる。しいず。
※米沢本沙石集(1283)七「いか計の事かし出すべきとて〈略〉をかしげに思合ける」

し‐い・ず ‥いづ【為出】

〘他ダ下二〙
① 作り出す。しあげる。なしとげる。
※宇津保(970‐999頃)俊蔭「もののいろ、しざまなど、なべてのもののやうにもあらず、すぐれてめでたくしいで給へり」
② 行為にあらわす。事をする。行なう。しいだす。
落窪(10C後)一「かかるあやまちしいでて、かかるやう有りや」
③ 事をしはじめる。しいだす。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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