瀬戸川帯(読み)せとがわたい

日本大百科全書(ニッポニカ) 「瀬戸川帯」の意味・わかりやすい解説

瀬戸川帯
せとがわたい

日本の地体構造区分において、西南日本外帯赤石山脈の四万十(しまんと)帯のなかで、笹山(ささやま)構造線よりも南東部の地帯。おもに新生代古第三紀から新第三紀中新世前期の、玄部岩質火山岩類、チャート石灰岩、砂岩泥岩互層、泥岩などの付加堆積物からなる。一部の地域では泥質岩中にスレート劈開(へきかい)が発達する。「西南日本」の四万十帯南半部全体に対してこの名称が使われたことがあるが、一般的には赤石山脈のなかでのみ使われる。

[村田明広 2016年2月17日]

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