澆季(読み)ギョウキ

デジタル大辞泉 「澆季」の意味・読み・例文・類語

ぎょう‐き〔ゲウ‐〕【×澆季】

《「澆」は軽薄、「季」は末の意》
道徳が衰え、乱れた世。世の終わり。末世
「―溷濁こんだく俗界」〈漱石草枕
後の世。後世末代
「―にこれを伝へたり」〈平治・上〉

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精選版 日本国語大辞典 「澆季」の意味・読み・例文・類語

ぎょう‐き ゲウ‥【澆季】

〘名〙 (「澆」は軽薄、「季」は末の意)
① 道徳の薄れた人情軽薄な末の世。末世。澆末(ぎょうまつ)
令義解(833)序「降及澆季。煩濫益彰」
平家(13C前)一「是も世澆季に及んで、人梟悪をさきとする故也」 〔北史‐周武帝紀〕
② のちの世。後世。
※平治(1220頃か)上「書かれたる手跡又妙にして、澆季に是れを伝へけり」

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普及版 字通 「澆季」の読み・字形・画数・意味

【澆季】ぎようき

末世。

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