潮江城跡(読み)うしおえじようあと

日本歴史地名大系 「潮江城跡」の解説

潮江城跡
うしおえじようあと

[現在地名]高知市筆山町

真如寺しんによじ山山頂付近一帯にあった中世の平山城。東に浦戸うらど湾、北にくち川・かがみ川のつくる沖積平野、南はさらみねなどが続き、要害の地であり景勝地でもある。現在北部と西部に郭跡、南西北東空堀がわずかに残る。

当地は、暦応三年(一三四〇)一月二四日花園宮満良親王が土佐国における南朝方の中心大高坂松王丸の大高坂おおだかさ城を救援するため、新田綿打入道・金沢左近将監などとともに布陣した潮江山(西岡家文書)にあたる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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