漕退(読み)こぎのく

精選版 日本国語大辞典 「漕退」の意味・読み・例文・類語

こぎ‐の・く【漕退】

[1] 〘自カ四〙 舟を漕いで、その場所からしりぞく。
夫木(1310頃)二三「海士小舟八十島つたふ浪の上もこぎのく跡は松のひとむら〈寂蓮〉」
[2] 〘他カ下二〙 舟を漕いで、その場所から遠ざける。〔文明本節用集(室町中)〕
義経記(室町中か)四「郎等ども矢比より遠くこぎのけたり」

こぎ‐そ・く【漕退】

〘他カ下二〙 漕いでおしわける。舟をこいで、のける。
土左(935頃)承平五年二月六日「いつしかといぶせかりつる難波潟葦こぎそけて御船来にけり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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