日本大百科全書(ニッポニカ) 「湯村温泉(兵庫県)」の意味・わかりやすい解説 湯村温泉(兵庫県)ゆむらおんせん 兵庫県北西部、美方(みかた)郡新温泉町(しんおんせんちょう)にある山陰の名湯の一つ。平安初期に慈覚大師により開かれたという。断層線沿いに湧出(ゆうしゅつ)する原泉は荒湯(あらゆ)といい、無色透明・無味無臭の炭酸水素塩泉。98℃の豊富な湯が春来(はるき)川に流れ、湯槽では野菜や卵をゆでたり、洗濯などが行われる情緒豊かな温泉である。春来川の両岸に旅館、土産(みやげ)物店などが並ぶ。JR山陰本線浜坂駅からバスの便がある。[二木敏篤] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例