湯帷子(読み)ユカタビラ

デジタル大辞泉 「湯帷子」の意味・読み・例文・類語

ゆ‐かたびら【湯帷子】

昔、入浴の際、または入浴後に着た、麻や木綿ひとえ湯具ゆかた

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精選版 日本国語大辞典 「湯帷子」の意味・読み・例文・類語

ゆ‐かたびら【湯帷子】

〘名〙 入浴時または入浴後に着用する麻の単(ひとえ)ゆぐ。ゆまき。ゆかた。《季・夏》
延喜式(927)一四「正月斎会衆僧法服〈略〉曝布湯帷(ゆかたひら)卅条」

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「湯帷子」の意味・わかりやすい解説

湯帷子
ゆかたびら

平安時代以後の上層階級で,入浴時または入浴後に着た麻の単 (ひとえ) 。身拭 (みふき) ともいう。のちに略してゆかたとも呼ばれ,一般にも普及

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世界大百科事典(旧版)内の湯帷子の言及

【ゆかた(浴衣)】より

…木綿のゆかた地で単(ひとえ)仕立てにした夏の家庭着。昔,貴人が入浴のときに着た湯帷子(ゆかたびら)から転じた。本来は麻であったが,江戸時代木綿地とふろ屋の普及によって,一般にも湯上りに用いられるようになった。…

※「湯帷子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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