湯小屋村(読み)ゆこやむら

日本歴史地名大系 「湯小屋村」の解説

湯小屋村
ゆこやむら

[現在地名]天栄村湯本ゆもと

湯本村の南部、岐谷の鞍部に立地する同村端郷。元禄八年(一六九五)頃当地に木地師が居住するようになったという(天保七年「湯本村より水引村へ移住木地挽立帰願」天栄村史)。近江蛭谷ひるたに(現滋賀県永源寺町)の氏子狩帳(筒井神社蔵)によると、当村の木地師戸数は寛保三年(一七四三)三三、寛延二年(一七四九)二二、明和七年(一七七〇)一六、寛政一二年(一八〇〇)二一。文化三年(一八〇六)の湯本村五人組合高付控帳(福島県史)によれば、湯小屋には田地をもたない木地師が二一名いたが、文政一〇年(一八二七)には一戸に激減、以後明治の中期まで一―三戸の木地師がいた(前掲氏子狩帳)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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