渡一木村(読み)わたりひとつぎむら

日本歴史地名大系 「渡一木村」の解説

渡一木村
わたりひとつぎむら

[現在地名]河原町渡一木

北流する千代川西岸に位置し、西は谷一木たにひとつぎ村。智頭ちず街道は北の河原村から村内を通り、かみの渡(一木渡)で対岸徳吉とくよし村へ渡る。渡り一ッ木・渡一ッ木とも記される(因幡志)。慶長一〇年(一六〇五)の気多郡高草郡郷帳に亀井茲矩領として布袋ほていなどとともに「一木」と記され、近世初期に一木村が当村と谷一木村に分村したと考えられる。正保期(一六四四―四八)作成と推定される因幡国絵図(県立博物館蔵)元禄国絵図ではともに千代川東岸に記され、「因幡志」は当村はかつて東岸徳吉村の河原にあったが、頻発する洪水のため西岸に移転したとする。

藩政期の拝領高四四石余、本免六ツ。鵜殿氏の給地であった(給人所付帳)。「因幡志」では家数五五。安政五年(一八五八)の村々生高竈数取調帳では生高一四四石余、竈数二三。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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