渋谷御掃除町(読み)しぶやおそうじまち

日本歴史地名大系 「渋谷御掃除町」の解説

渋谷御掃除町
しぶやおそうじまち

[現在地名]港区西麻布にしあざぶ二丁目

長谷ちようこく寺の南側にある拝領町屋。南側の表通りに面するが、東側と区画内の東西方向にも道がある。東が道を隔て小普請組入江邸、西が大坂具足奉行伴邸・小普請組支配岡野邸、南は表通りに面する大番組松波邸。

掃除の者は天正一〇年(一五八二)の徳川家康伊賀越以来の供で、尾州鳴海なるみ(現愛知県名古屋市緑区)で召出され出陣を重ねた。入府後は大奥御番を勤めのち内藤外記組に所属。寛永九年(一六三二)二代将軍徳川秀忠の没後廟所番となり御霊屋付の掃除役を命じられた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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