日本大百科全書(ニッポニカ) 「清庭」の意味・わかりやすい解説 清庭さにわ 斎(い)み清めた場所で、神霊を招き降ろして、その託宣を聞く所。「さやにわ」(清場)の約といわれる。転じて、清庭にあって神託のことをつかさどる者や、神の託宣を聞き、それを人々に伝える者(霊媒者、憑人(よりまし))の称となった。後世には、神楽(かぐら)で琴を弾く人もこの名でよぶようになったが、これは、元来、神霊を呼び寄せる際、琴を奏したことに由来している。[宇田敏彦] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例