清井町(読み)きよいちよう

日本歴史地名大系 「清井町」の解説

清井町
きよいちよう

東山区下河原通八坂鳥居前下ル西入

安井道やすいみち(現東大路通)に面し、その東、祇園鳥居筋に至る間に位置する。北は祇園社境内。

祇園南林の一地域であったが、安永九年(一七八〇)より天明元年(一七八一)にかけて開発が進んだ。すなわち安永九年五月の祇園南林之内建家付差出絵図(上河原雄吉家文書)裏書によれば、「祇園南林之内中道ヨリ南之方、東ニ而七間半、西ニ而南北弐拾九間五尺、南ニ而東西四拾八間弐尺余、北ニ而東西五拾壱間余之場所」につき、従来ここにあった小屋及び楊弓場などを解体・移転して建家地とすることが奉行所より認可された由がうかがえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報