消消(読み)きえぎえ

精選版 日本国語大辞典 「消消」の意味・読み・例文・類語

きえ‐ぎえ【消消】

〘副〙 (古くは「きえきえ」。動詞「きえる(消)」の連用形「消え」を重ねてできたもの。多く「に」または「と」を伴って用いる)
① ものの姿、形がほとんど消えてしまいそうなさま。
※平仮名古活字三巻本宝物集(1179頃)下「けしゃうのものきえぎえとなりてうみにしづみぬ」
② 驚きや苦しみなどのために、生きた心地もなく、今にも気絶してしまいそうになるさま。
太平記(14C後)一〇「少人(をさなきひと)の〈略〉泣き悲しみ給へば盛高も目くれ、心消消(キヘキヘ)と成りしか共」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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