消える職業(読み)きえるしょくぎょう

知恵蔵mini 「消える職業」の解説

消える職業

コンピューター技術などの進展により、今後10~20年程度で従事者がいなくなっていく職業のこと。イギリスオックスフォード大学の研究者が2013年9月17日付で著した論文雇用の未来:コンピューター化によって仕事は失われるのか」により示された。同論文では、米国労働省のデータに基づき702の職業を調査し、その全てについてコンピューターに取って代わられる確率提示。10~20年で米国の総雇用者の約47%の仕事が自動化され、その職に就く人が不必要になる可能性が高いとしている。従事者がいなくなる確率が90%以上の職業として、具体的には「保険の審査担当者」「電話オペレーター」「レジ係」「ネイリスト」「簿記会計監査の事務員」「塗装工、壁紙張り職人」など多数が挙げられている。また、経済シンクタンク「マッキンゼー・グローバル・インスティテュート」によれば、コンピューターなどの高度な技術が、世界で約1億4000万人のフルタイム勤務の知的労働者に取って代わると予測されている。

(2014-11-12)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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