海松新田(読み)みるしんでん

日本歴史地名大系 「海松新田」の解説

海松新田
みるしんでん

[現在地名]輪之内町海松新田

大榑おおぐれ川右岸に位置し、東は下大榑新田。平坦な水田が広がり、土地は低く福束ふくづか輪中の悪水落圦が集中して村内に注ぎ、大榑川に流れ込む。集落大吉おおよし輪中と境をなすなか堤沿い(古川通)帯状に続き、南方・北東方では微高地に集中している。かつて古川通には澪とよばれる池が多数あったが、現在は長休寺ちようきゆうじ池・おお池のみを残す。寛永一九年(一六四二)の濃州堤寄目録(森川文書)に村名がみえ、正保郷帳では幕府領、田高二八九石余・畑高一一八石余、ほかに野年貢一石余がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android