海伝寺(読み)かいでんじ

日本歴史地名大系 「海伝寺」の解説

海伝寺
かいでんじ

[現在地名]六戸町上吉田 前田

上吉田かみよしだ南端に位置する。福聚山と号し、曹洞宗本尊釈迦牟尼。寛政年間(一七八九―一八〇一)の「邦内郷村志」に「海伝寺 吉田山八戸名久井村法光寺末寺」とある。天正一九年(一五九一)の草創で、開山法光ほうこう(現三戸郡名川町)六世覚翁、開基は吉田孫六と伝える(新撰陸奥国誌)。寛保三年(一七四三)銘の鐘に「天正十九年開山法光六世覚翁俊才大和尚ママ卯七月二十九日(中略)吉田村福聚山海伝寺、建立明暦元年乙未七月」と刻字され、その寄進者に「円子伊兵衛母、吉田嘉太夫、吉田源八、吉田太助、吉田庄左衛門、吉田善右衛門、犬落瀬億右衛門、吉田惣旦中」、「犬落瀬村中、光昌寺索竜大和尚、一戸御町中、広全寺祖恩大和尚、福岡御町中、下斗米宗右衛門、金田一御村中、玉掛伝内姥母」などがみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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