浴掛(読み)あびせかける

精選版 日本国語大辞典 「浴掛」の意味・読み・例文・類語

あびせ‐か・ける【浴掛】

〘他カ下一〙 あびせか・く 〘他カ下二〙
① 水などを上からかける。
吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉二「霜柱の崩れた奴を吾輩の頭へばさりと浴びせ掛(カケ)る」
相手に対し、激しく物事をしかける。
※吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉八「熾(さかん)北側空地に向って砲火を浴びせかける」
③ 激しい調子の言葉を他に投げかける。また、強い感情や態度を相手に示す。
坊っちゃん(1906)〈夏目漱石〉五「おれは皿の様な眼を野だの頭の上へまともに浴びせ掛けてやった」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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